むかーし個人のブログに書いた記事から。
・ ・ ・ 今日は洋服屋さんの店員さんの話です。
僕は服が好きで、よく上野いきます。
とりあえず上野ばっかです。ほとんど上野で買う。原宿とか渋谷とかは行かないです。家から遠いので。
好きなお店にJ(イニシャルです)というお店があります。上野で3店舗展開しています。
何年か前、このお店の1店舗にM川君という店員さんがいました。
最初、名前は知りませんでした。
ある日パンツ(パンツって書いてますがズボンのことね)買いに行きました。
買うものは決めていたので試着しようと思い、声をかけてきた店員さんに伝えました。
服に限らずいつもそうなのですが、この時もネホリハホリ店員さんに聞いた。
「これこれこうやって着ようと思うんだけど」とか「これとあわせようと思ってる」「ジャストではきたいんだけどサイズ的これどう?」とか。
彼からは「いや、こういうのとも合いますよ」とか「サイズはこれくらいがいいですよ」とか返ってきて話が盛り上がってきました。
彼のすごいところは相手がどれくらい知識あるかを見ていて、それにあわせて話題を振ってくるところです。このときはワークパンツ買ったのですが、「これは何度か洗うと裾がクシャっとなっていい感じになりますよ」とか「9.11の同時テロのときに救助隊がホントにこれはいてたんですよ」とか豆知識がボロボロ出てきた。
また、買わそう買わそうという押し付けがましさもない。物腰が柔らかい。
「わーこの店員アタリだよ!」と思って帰りました。
少し経ってバイクの雑誌を見ていたら、その彼が出てました。ビンテージハーレーのオーナーとして紹介されてた。このときに「M川君」と名前を知りました。
早速お店に行って「俺のこと覚えてる?」と聞いたら覚えてた。「あの雑誌に出てたよね?」といったら「わー見たんですか?恥ずかしい。お客さんにいわれたの初めてですよ」僕もバイク乗るのでまた話が盛り上がりました。
それからは買うならM川君から買おうと決めました。別に彼に成績がつくとかないんですが、なるべく彼がいる時にいお店に行く。
ある日いなかったので他の店員さんに「M川君は今日はお休み?」と聞いたら「M川は辞めましたよ」といわれて驚いた。「え、そうなの?なんで?」と聞いて腑に落ちた。
彼は自分のお店を出したのです。古着屋。
もともと自分の店をやるつもりだったのです。そんな店員ははじめから仕事に対する意識が高いのです。
接客ひとつとっても彼から見ればシミュレーションの場。自分の店ならどうするかイメージして仕事していたと思うのです。
このお店には今もいい店員さんいますが全員じゃない。どこでもそうですが同じお店でも人によります。
これ以来、服屋さん以外でもワザといろいろ質問したりして店員さんを試すようになりました。コイツは使えるとかコイツはハズレとか見てる。お客のことよく覚えてるとか、あまり仲良くするタイプじゃないなとか。
また、そういう意識の高い店員を見つけると、自分の仕事にそのエッセンスを吸収できないかとか考える。僕は営業マンなのでお客は.こうすると喜ぶなとか、お客からはこう見えるのかとか考えるようになりました。
こう書いていてもいまひとつM川君のすごさが表現しきれない・・・
彼のお店はうまくいっているのだろうか。彼にはいろいろ教わりました。感謝しています。M川君、.ありがとう! ・ ・ ・
洋服やバイクが好きで、当時営業でしたので接客上手い店員からは盗んでいましたね。 M川君以外にも、バイク店の女性店長○○内さんなど。 共通しているのは仕事が好きなのと、相手をよく見ていることかな。ヒヤリングが上手いですよね。