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執筆者の写真SHIGERU MAKINO

俺なり読書術

更新日:2019年7月30日

たまに聞かれることがあり、かつ自分の礎にもなっているなと感じている読書術についてです。


今も本は読みますけど、前のようにガツガツした感じでは読んではいないんですけどね。


 

僕の場合、本のジャンルを決めません。

好きな本を読む。これが大前提。


タレント本でも、ヨガや自転車でも服でも、文芸でもなんでもいいんです。

読みたいものを読む。

読みたいものがビジネス書だったり文芸大作ならそれでもいいわけです。


ベストセラーでも話題の本でも、そうでなくてもいいんです。

自分主体で選ぶ。


で、ひとつだけ決め事していました。

それは一度読み始めたら最後まで読む。


あ〜これつまらない、と思ってもよほどでなければ読み切ります。 よほどの時はやめます(笑)


あとマンガや雑誌はカウントしない。読んでましたけどね。

あくまで活字ものということ。 それだけですね。


基本、読書が義務になったらダメだと思ってました。

勉強になっちゃだめ。ただの負担になってしまう。


結局、イヤイヤだと自分に入ってこない。

タレント本でも興味あるものなら取れ高高いんですよ。


そこに重きを置いていました。

それは当時読んだコピーライター仲畑貴志さんの著書にあったんですけどね。

それを取り入れました。


ペースも特に決めておらず、月何冊ノルマとかはやりませんでした。

けれどもおのずと月二、三冊ペースとなりましたね。


 


入ったばかりの頃、社長に「牧野くんは将来なにやりたいんだ」と聞かれまして。

「映画などの脚本家やってみたいです」と答えました。


「そりゃ無理だよ、本読まないんだから」

ムカッときましたが、まったくもってその通り(笑)


(入ったばかりの社員にそういう質問するのもどうなんでしょう、コイツは辞めると思われていたのか、という疑問は置いといてw)


そこで、じゃあ読んでやろうと。

ですが、まともに本なんか読んだことがないわけです。マンガとか雑誌とかだけで。


で、なに読んでいいかわからないので、自分から一番遠そうなものを読んでやろうと。

普段絶対読まないもの、ということで書店をうろつきました。


で、目に入ったのがドフトエフスキー「罪と罰」。

分厚い文庫で上下巻。もう教科書の匂いがプンプンする。

なんかあの、髭面の気難しそうなオッサンの白黒写真のイメージしかわかない(笑)


これにしました。


で、結果的には読破しました。

二ヶ月くらいですかね。 かつ結構面白かった(笑)

もちろん僕に文学的素地はないので、そういう要素は読み取れていないです。

が、これ殺人事件の犯人を刑事が追い詰めていく話なんですよ。舞台が19世紀ロシアなんで刑事という表現ではないですけど。


あとで調べて「刑事コロンボ」の元ネタと知りました。

要するに「古畑任三郎」の元ネタの元ネタです。


これは達成感ありましたね。

読めるもんだなと。


これで自信つけまして。

次に読んだのが坂口安吾の「堕落論」。これエッセイ集なんですけど面白かった。まだ少し覚えているくらい。


ここからは、もうマイペースですね。

書店に行くと読みたい本見つけるようになったので、買っては読み買っては読みになりました。


で、ジャンルレスで月二、三冊というスタイルに。


斎藤孝さんがなにかの本で「本を読む人と読まない人では、頭の良さにはっきり差が出る」とおっしゃっていて。この人いい切るなと(笑)


それも自分を後押ししました。


 

読んでいくうちに、いろいろ広がっていきまして。

本が本を呼ぶというか、広がるもんなんです。


結果的に多くなったのはアスリートやスポーツ指導者だったり、企業経営者だったり。

別に起業なんて考えてませんでしたけど、単純にイノベーションというか経営の工夫とかが面白かった。あと考え方とかね。突飛な行動とか(笑)


今の仕事をしようと思っていない頃からこちら系の本も読んでいました。前述の仲畑さんの本もそんな一冊ですね。


文芸が減ったんですけど、芥川賞ものとか直木賞ものとかいろいろ読みました。

直木賞のほうが好きで「クライマーズハイ」「悼む人」よかったです。

芥川賞は自分あんま向いてないです(笑)


でも、大事なのはこのように広がること、続くことで。

そこに重きを置いていました。


好きなものを読む。勉強しようとして読まない。


もちろん、必要性でそういうものを読むことはありましたけども、そのようにハードルを下げて無理しないことがポイントだったように思います。


 

でも二十年ほどこの感じだったので、何冊くらい読んだろ?

仮に年に30冊として600冊です。600冊前後って感じですかね。

結構な読書量にはなったかな(笑)


本田直之さんの年間400冊だとか、そこまでいかないですけど読書の目的が違うので。

でも結構な冊数でしょ(笑)


それだけ読んで、齋藤さんがおっしゃっているのは語彙が増えるのと世界が広がることじゃないかなと思いました。


言葉でものを考えていることも多いので、語彙が増えれば複雑に考えることが出きる。

また自分の世界が広がるというのは、知識的なことや視野もありますし、考えるときの枠組みが広がるという意味もあります。枠を突き破るというか、発見的なこと。

もちろんすべての本の内容をおぼえてるわけもないんですけど、多少はアタマの中を耕せたのではないかと思っています。


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