これ広告業界の格言です。
たしかデビッド・オグルビィの言葉だと思う。
知らないの商品を欲しいと思うことはないですよね。だって知らないんだから。
クラウンという車を知らない人が、クラウン欲しいなと思うことはない。
端的に、いい商品があっても、知られていなければ買うことができないということです。
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実はこれ、結構多くて。
僕が前にお仕事させて頂いた案件で、これありました。
売れないというお話だったのですが、お伺いして商品見せていただいたところ、
すごくよくできている。競合商品の弱点もよく研究してあるし、 作り込みもいい。
何より社長様が、どういう人がどういう目的で使えるのか想定できていた。
要するにターゲットもニーズもすべてわかっていた。
もう、その時点でタイトルの言葉が頭にありました。
これは知られていないから売れないだけ。知られれば売れる。
もっと平たくいうと、ターゲットにこの商品の情報がリーチしていない。それさえすれば売れる。
もう確信してました。
クライアントさんがそこ見えていないだけだと。
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で、これは宣伝すれば売れますよと申し上げたのですが、予算がないと。
まあそうですよね。現状売れていないんだから。
なので、お金かけない施策を行いました。
対象となる雑誌に記事掲載お願いする。20誌以上。あと日経MJや日経産業。
で、製品リリース書きました。
送る雑誌によって、リリース内容は変えました。
その読者がどう使えるのか。どう役に立つのかを具体的に書く。それを記事タイトルですぐわかるようにした。
読者に有益な商品だということをしっかり伝える。
でないと編集の方にはねられます。そこは工夫のポイントでした。
「ご掲載いただけるなら、この部分は絶対書いてください」などと強気の注釈入れたりしてw
結果は15誌ご掲載いただきました。あと日経MJ。
特集を二度組んでくれた雑誌もありました。もちろん無料。
おまけでワールドビジネスサテライトが取材に来るというw
購入者がブログやツイッターで拡散してくれるのも多数出て。
これで月間販売個数20倍になりました。
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このお仕事で僕が行ったのは、商品情報流通の最適化だけです。
もう材料はすべて揃ってたから。
この商品をどういうメッセージで、どういう経路で誰に伝えればいいか。
そこだけ。
なぜなら、知られていないから売れていないだけだから。
「広告されないものは、ないものと同じ」という格言の典型のお仕事でした。
企業や小売の皆さんも、こういうこと往々にしてあると思います。
その商品やお店の情報が、ちゃんとターゲットに届いていない。
それだけの話だったということが。
売れないなと思ったら、そこ見直されるのもいいと思います。