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執筆者の写真SHIGERU MAKINO

ネーミングとブランディング(僕の社名を例に)


僕の社名をどう作ったかからブランディングまでのお話を。

ネーミング社名編で書いてますけど、雑なのでここできちんと。

・ ・ ・

僕は今回社名を作るにあたって決め事がありました。

それは「社名には、仕事の姿勢を込めるのではなく、与える結果を込める」

丁寧に仕事をします、であるとか

真剣にやります、などといったことではなく、

クライアント様が僕を使ったら何が得られるのか。

そこをいう。

それが自分が目指しているところでもあるから。それを忘れないようにもしたい。

そこを押さえようと思っていました。

・ ・ ・

僕の仕事を一言でいうと「クライアント様の課題を解決する」です。

なので「課題を解決する」を言いたい。

そこを踏まえつつネーミング案を出していきました。

思いつきから実際に候補にしたのは30〜40案。

そこから5〜6案程に絞りました。

この段階で「UNDERS」はありました。 そしてもう一つ。

ここまで仕事していてコピーライターという仕事が「名前だけメジャー」であることがわかっていました。

コピーライターという言葉は知っていても、どんな職業かは一般認知ほぼありません。

「糸井重里さんのような仕事?」「なんか書く人?」がほとんどのイメージ。

でも糸井さんが何してるか説明できる方、いらっしゃいません(笑)

なので「コピーライター = 課題を解決する」と単純に伝えても、大多数の方はピンとこないのではと。

この二つの言葉の間に距離があるということです。

そこで「コピーライター → アイデアをもって → 課題を解決する」 

「アイデアをもって」というワンセンテンスを差し込んでみた。

ここをいった方が伝わらないか。糸井さんイメージにも繋がるでしょうし(笑)

ということで「コピーライター = アイデアを出す」

「課題を解決する」の一つ手前をいうことにしました。

そこで「UNDERS(案を出す)」にしようかなと。

ざっくり説明すると、このような感じで作っていきました。

名前の説明文もつけてますが、ほぼ苦労せず思いのまま書けました。

実際、名刺をお渡しすると社名について聞かることが多く、

「案を出す、です」とお答えすると、皆さん「ああ」とおっしゃいます。その部分でも成功でしたね。

・ ・ ・

以前ネーミングについて書いた際に「社名は最低限ご自身が気に入ればいい」と書きましたが、

このように自分の仕事はなんなのか、何をお客様に提供しているのか、などを棚卸しながら作ると名前がアイデンティティにもなり得る。

僕は広告営業の時に何を思っていたのか、なぜコピーを書き始めたのか、そこから一度全部ぶちまけました。

そして昔から考えていることに変わりはないこと、目指す方向はどこなのかを再確認できました。

なのでCI(コーポレートアイデンティティ)的な名前にできたかなと思っています。

もちろん100点満点ではないですけどね。

ですが、これで自分の旗がきちんと立ったというか。

これってある意味インナーも含むブランディングでもあると思うのです。

・ ・ ・

企業様でもお店でも、もし今名前を変えるならどうするだろう、などと一度考えてみられてもいいのではと思います。使わなくてもいいので。

それもインナーブランディングやCIにつながるように思います。


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