これはコピーライター講座で聞いた事例です。
この企画について調べてみたのですが情報がなにも残っていないんですよね。
僕のノートに簡単なメモ書きしか残っていないので、うる覚えで書いています。
なので企画内容は正確ではありません。あらかじめご了承下さい。
携帯でニューヨークハーレムの子供の非行率を下げるという企画。
これは90年代にサムスンが携帯電話でアメリカに進出した際に実施しました。
GPSが入った携帯をハーレムの小学校の子供に配るというもの。
携帯は既製品ですが、ソフトウェアは特別なものだったと思います。
まだ子供が携帯を持たない時代。GPSが入っているものもあまりなかったと思います。
また、このころのハーレムは貧困層がほぼで荒れたエリアでした。
配られた携帯は放課後になると使えるようになっています。
そしてGPSで危険だったりギャングがいるようなエリアに子供が行っていないか、親の携帯に居場所の情報が入る仕組みです。
結果をいうと、実際に非行率を下げることに成功しました。
そしてニュースなど各メディアで大きく取り上げられました。
これらは記事として取り上げるためもちろん無料です。
実際に携帯で非行率を下げたという話題性もあり、費用対効果も含め広告効果は非常に高かった。
結果、サムスンの米国初上陸に弾みをつけることができました。
これどうでしょう。
テレビや新聞雑誌が強かった時代ですから、CMなどを大量出稿するという手法もあるわけです。
ですがほんとに社会問題を解決し、しかもクライアントの認知度や好感度をあげることにも成功している。
講師の方が「こういう企画もコピーライターが考えています」とおっしゃいまして。
僕はすでにコピーライターは企画を立てるというのはわかっていましたが、ここまでとは思っておらず。
この事例を聞いた時、自分の中で一気に世界が広がりました。
「この仕事はここまでできるんだ!俺これやりてえ!」と思いまして(笑)
素直な子なんですよ、僕は(笑)
なので、この事例も自分のベンチマークのひとつになっています。
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実は今では社会問題をクライアントの商品サービスで解決する、という事例は結構あります。
数年前にカンヌをとったVOLVOの「LifePaint」などなど。
動画はこちら。ご覧になればわかるかなと思います。この商品自体が広告代理店の企画です。
こういうものを自動車メーカーが発売する、というのも CSRでもありブランディングでもあるわけです。
もちろんキャッチコピー書きますが、僕らはより可能性を求めて企画そのものを考えて行きます。