UFC。 アルティメットファイティングチャンピオンシップ。
総合格闘技の最高峰イベント。
ご存じない方もいらっしゃると思いますが、元々これはグレイシー一族が始めたイベントです。
企画はホリオン・グレイシーで、1993年にアメリカで開催されました。
最初はボクサーやプロレスラー、空手家などに声かけて出てくれる選手募った。ガチの試合だよと話すと断る人がほとんどで、選手集めに苦労したそうです。
その中に六男のホイス・グレイシーをエントリーさせました。
結果はホイスの優勝。
他の選手より知名度ないので誰だこいつは!となりました。
そこで柔術がクローズアップされる。
これこそ彼らの狙いで。
実はグレイシーがこの大会を企画したのは柔術を広めたいから。
もっと言えば入門者を増やしたかった。
だからプロモーションなんですよ。
ほらこんなです、強いでしょ、とやったわけで。
実演販売だよね(笑)
(僕は木村政彦vsエリオ・グレイシーを知っていたので、ホイスが誰だかすぐわかったくらいの格闘技オタクでしたw)
その後、総合格闘技も選手層が厚くなり、グレイシーの選手も負けることも多くなったころ、
「グレイシーも最強じゃなくなってきましたね」ということを聞かれたホリオンは「でも柔術は普及したろ。それが目的だからいいんだよ」と話していて。
ボクシングなど他の競技より知られていなかったからね。ブラジル以外ではジム出しても集客には苦労してたと思う。
今は日本でも総合のジムや柔術の道場ありますよね。
だからホリオンのいう通りだと思う。
今は総合の選手も前と比べスタイルがだいぶ変わっていますが、相変わらず柔術のエッセンスは必須になっています。
初期UFCだけでグレイシーはイベントから離れましたけどね。
これ同じ手法は他にもあって。
例えばバハ1000というメキシコで行われるレースがありますが、これはホンダがアメリカでバイクを売るために行ったプロモーションが元。
ホンダのバイクがバハ半島を縦断する、というものです。プロモーションは成功しこのバイクは売れました。たしかCL72だったと思う・・ちょっともうあいまいだけど(笑)
当時は不利だった日本製バイクの性能を示したかった。
これもレースとして定着してます。
ほかにもシューズメーカー、ロックポートが自社の革靴でフルマラソンに出て完走し、いかに履きやすい革靴かをアピールしたり。
これも有名でこういうやり方は意外とあるんですよね。
蛇足ですけどホリオン・グレイシーはもちろん柔術家なのですが、彼はなんか商才があってビジネスマンなんですよね。
他の兄弟のように総合の試合出ないし、グレイシーで誰が強いとかいう話でも絶対名前は出てこない(笑)
前述の発言でも、ヒクソンなどにくらべて勝敗にこだわってないことがわかる。
だいたいホリオンはスーツ姿の写真しか見たことないし(笑)
ヒクソンだとか他の兄弟はいつもジャージで、お前ちゃんとスーツ着て来いよっていわないと、どこでもジャージで来そうな感じするじゃん(笑)
でもグレイシー的には一番いてよかったのは彼かもね(笑)
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